それぞれの仕組み
インデックスファンドは、日経平均株価や S&P 500 などの市場指数 (インデックス) に連動する運用成績を目指す投資信託です。ファンドマネージャーが銘柄を選別する必要がなく、指数の構成銘柄をそのまま保有するため、運用コストが低く抑えられます。
詳しくは インデックス投資の優位性を示すデータ集 も参考になります。
アクティブファンドは、ファンドマネージャーが独自の調査・分析に基づいて銘柄を選別し、市場平均を上回るリターンを目指す投資信託です。企業訪問やマクロ経済分析などに人的リソースを投入するため、運用コストはインデックスファンドより高くなります。
コストの違い
投資信託のコストで最も重要なのが信託報酬 (運用管理費用) です。信託報酬は保有期間中に毎日差し引かれるため、長期投資ではわずかな差が大きな影響を及ぼします。
- インデックスファンド: 年 0.1〜0.3% 程度。eMAXIS Slim 全世界株式は年 0.05775% と極めて低コストです。
- アクティブファンド: 年 1.0〜2.0% 程度。一部の人気ファンドでは 1.5% を超えるものもあります。
信託報酬の差が 1% の場合、1,000 万円を 20 年間運用すると、コスト差だけで約 200 万円以上の差が生じます。アクティブファンドがこのコスト差を上回るリターンを出し続けなければ、投資家にとっては不利になります。
過去の運用成績比較
米国の調査会社 S&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが公表する SPIVA レポートによると、過去 15 年間で市場平均 (インデックス) を上回ったアクティブファンドの割合は、米国大型株カテゴリで約 10〜15% にとどまります。つまり、85〜90% のアクティブファンドはインデックスに負けているのが現実です。
日本市場でも同様の傾向が見られます。過去 10 年間で TOPIX を上回った国内株式アクティブファンドの割合は約 20〜30% です。しかも、過去に好成績を収めたファンドが将来も好成績を維持する保証はなく、勝ち組ファンドを事前に見極めることは極めて困難です。
使い分けの考え方
長期の資産形成を目的とする場合、コアとなる資産はインデックスファンドで構築するのが合理的です。低コストで市場全体の成長を享受でき、銘柄選択の失敗リスクもありません。
- コア (資産の 70〜90%): 全世界株式や先進国株式のインデックスファンドで幅広く分散投資する。
- サテライト (資産の 10〜30%): 特定のテーマや地域に強みを持つアクティブファンドで、追加リターンを狙う。
- 初心者はインデックス 100%: 投資経験が浅いうちは、インデックスファンドのみで十分です。シンプルな運用で市場平均のリターンを確保できます。
どちらを選ぶにせよ、信託報酬を必ず確認し、長期保有時のコスト影響を当サイトのシミュレーターで試算してみてください。年利 5% と年利 4% (信託報酬 1% 差) の 20 年後の差額を見れば、コストの重要性を実感できるはずです。
低コストファンドの選び方ガイド も参考にしてください。