3 種類の証券口座の違い
証券会社で開設できる口座は、特定口座 (源泉徴収あり)、特定口座 (源泉徴収なし)、一般口座の 3 種類です。これに加えて NISA 口座を開設できます。最も多くの投資家に選ばれているのは特定口座 (源泉徴収あり) で、売却益や配当金にかかる税金を証券会社が自動計算・徴収してくれるため、確定申告が原則不要です。
特定口座 (源泉徴収なし) は、証券会社が年間取引報告書を作成してくれますが、税金の計算・納付は自分で確定申告して行います。一般口座は取引記録の管理から確定申告まですべて自分で行う必要があり、特別な理由がない限り選ぶメリットはありません。
口座タイプ別の税金シミュレーション
100 万円の投資で 30 万円の利益が出た場合を比較します。NISA 口座なら税金はゼロで、30 万円がまるまる手元に残ります。特定口座 (源泉徴収あり) なら 30 万円 × 20.315% = 60,945 円が自動的に差し引かれ、手取りは 239,055 円です。特定口座 (源泉徴収なし) や一般口座でも税額は同じですが、確定申告で自分で納付する必要があります。
この差は長期で積み重なると大きくなります。毎年 30 万円の利益を 20 年間出し続けた場合、NISA なら累計利益 600 万円がすべて手元に残りますが、課税口座では約 122 万円が税金として差し引かれます。NISA 口座を最優先で活用すべき理由がここにあります。
おすすめの口座構成
投資初心者におすすめの口座構成は、NISA 口座 + 特定口座 (源泉徴収あり) の組み合わせです。まず NISA 口座で非課税枠を使い切り、それを超える投資は特定口座で行います。この構成なら、NISA 口座の利益は非課税、特定口座の利益は自動的に課税処理され、確定申告の手間がかかりません。
複数の証券会社に口座を持つ場合、NISA 口座は 1 人 1 口座しか開設できない点に注意してください。特定口座は複数の証券会社で開設できますが、証券会社間の損益通算には確定申告が必要です。管理の手間を考えると、メインの証券会社 1 社に集約するのが効率的です。証券口座の開設ガイドも参考になります。
確定申告したほうが得なケース
特定口座 (源泉徴収あり) でも、確定申告したほうが得なケースがあります。年間の給与所得が少なく、所得税率が 5% の場合、源泉徴収された 15.315% との差額が還付されます。また、複数口座間の損益通算や、損失の繰越控除を利用する場合も確定申告が必要です。
ただし、確定申告すると配偶者控除や国民健康保険料に影響する場合があるため、総合的に判断しましょう。特に、扶養に入っている配偶者が確定申告すると、所得が増えて扶養から外れる可能性があります。投資の確定申告ガイドも参考になります。
ネクストアクション - 口座を開設して投資を始める
まだ証券口座を持っていない場合は、ネット証券で NISA 口座と特定口座 (源泉徴収あり) を同時に開設しましょう。口座開設は無料で、オンラインで完結します。開設後は NISA 口座で全世界株式インデックスファンドの自動積立を設定するだけで、資産形成がスタートします。
当サイトのシミュレーターで、NISA 口座での積立結果と課税口座での積立結果を比較してみてください。非課税の効果を数字で実感すれば、NISA を使わない手はないと感じるはずです。