生活防衛資金なしで投資を始める

最も多い失敗は、貯蓄がほとんどない状態で投資を始めてしまうことです。急な出費が発生した際に投資を売却せざるを得なくなり、タイミングが悪ければ損失が確定します。最低でも生活費 3〜6 ヶ月分の預貯金を確保してから投資を始めましょう。

次に多いのが、SNS やニュースで話題の銘柄に飛びつくことです。話題になった時点ですでに株価は上昇しており、高値掴みになるリスクが高いです。個別株への投資は十分な知識と経験を積んでからにし、まずはインデックスファンドの積立から始めるのが安全です。

短期的な値動きに振り回される

投資を始めたばかりの頃は、毎日の値動きが気になって仕方ありません。数パーセントの下落で不安になり、売却してしまう人が少なくありません。しかし、長期投資では短期的な下落は日常茶飯事です。S&P 500 は年間で 10% 以上下落する年が 5 年に 1 回程度ありますが、長期的には右肩上がりで成長しています。

対策は、投資額を「なくなっても生活に困らない金額」に抑えることと、証券口座を頻繁にチェックしないことです。自動積立を設定したら、あとは月 1 回の確認で十分です。

コストの高い商品を選んでしまう

信託報酬 (運用管理費用) の違いは、長期では大きな差を生みます。信託報酬が年 0.1% のインデックスファンドと年 1.5% のアクティブファンドに、それぞれ月 3 万円を 30 年間積み立てた場合を比較します。年利 5% (信託報酬控除前) で計算すると、低コストファンドは約 2,497 万円、高コストファンドは約 1,997 万円です。信託報酬の差だけで約 500 万円の差が生じます。

投資信託を選ぶ際は、まず信託報酬を確認しましょう。全世界株式や S&P 500 に連動するインデックスファンドなら、信託報酬は年 0.05〜0.15% 程度です。同じ指数に連動するファンドなら、信託報酬が低いほうを選ぶのが鉄則です。投資初心者向けの入門書も参考になります。

分散投資を怠る

特定の銘柄や資産クラスに集中投資するのも初心者に多い失敗です。「この会社は絶対に伸びる」と確信していても、予期せぬ不祥事や業界の構造変化で株価が暴落するリスクは常にあります。全世界株式インデックスファンド 1 本に投資するだけで、数千銘柄に自動的に分散投資できます。

地域の分散も重要です。日本株だけに投資していると、日本経済の低迷がそのまま資産の低迷につながります。全世界株式インデックスファンドなら、米国、欧州、新興国など世界中の株式に自動的に分散されます。分散投資の入門書も参考になります。

ネクストアクション - 失敗を避ける投資の始め方

投資初心者が失敗を避けるための最もシンプルな方法は、(1) 生活費 3〜6 ヶ月分の預貯金を確保する、(2) NISA 口座を開設する、(3) 全世界株式インデックスファンドの自動積立を月 1 万円から始める、(4) 証券口座は月 1 回だけ確認する、の 4 ステップです。

当サイトのシミュレーターで、少額からの積立でも長期で大きな資産になることを確認してみてください。投資の基本を押さえておくだけで、多くの失敗を回避できます。