主要な暴落と回復期間

株式市場は過去に何度も大きな暴落を経験していますが、いずれも回復しています。1987 年のブラックマンデーでは 1 日で 22% 下落しましたが、約 2 年で回復。2000〜2002 年の IT バブル崩壊では約 49% 下落し、回復に約 7 年。2008〜2009 年のリーマンショックでは約 57% 下落し、回復に約 5 年半。2020 年のコロナショックでは約 34% 下落しましたが、わずか 5 ヶ月で回復しました。

注目すべきは、暴落の深さと回復期間に明確な相関がないことです。リーマンショックは IT バブル崩壊より深い下落でしたが、回復は早かったです。コロナショックは急激な下落でしたが、各国の大規模な金融緩和により史上最速で回復しました。暴落のパターンは毎回異なり、予測は困難です。

暴落時に売った人と持ち続けた人の差

リーマンショック時に S&P 500 を保有していた投資家が、最安値の 2009 年 3 月に売却した場合、投資額の約 57% を失いました。しかし、売らずに持ち続けた場合、2013 年には元の水準を回復し、2024 年には当時の約 6 倍になっています。暴落時の売却は損失を確定させるだけでなく、その後の回復による利益も逃すことになります。

さらに、暴落時に追加投資できた人はリターンが大幅に向上します。2009 年 3 月の底値で追加投資した 100 万円は、2024 年には約 600 万円になっています。暴落は恐怖の対象ですが、長期投資家にとっては最大の買い場でもあるのです。

暴落の頻度と規模の統計

S&P 500 の過去 70 年間のデータを分析すると、10% 以上の下落 (調整局面) は平均して 1〜2 年に 1 回、20% 以上の下落 (弱気相場) は平均して 3〜5 年に 1 回、30% 以上の暴落は平均して 10〜15 年に 1 回の頻度で発生しています。つまり、投資を 30 年間続ければ、20% 以上の下落を 6〜10 回、30% 以上の暴落を 2〜3 回は経験する計算です。

暴落は「起きるかどうか」ではなく「いつ起きるか」の問題です。暴落を前提とした投資計画を立てておくことが、長期投資を成功させる鍵です。暴落のたびにパニック売りしていては、長期的なリターンを享受できません。暴落と投資の歴史書も参考になります。

暴落に備える具体的な方法

暴落は必ず起きますが、いつ起きるかは誰にもわかりません。備える方法は、(1) 生活防衛資金を十分に確保し、暴落時に投資を売却しなくて済む状態を作る、(2) 自分のリスク許容度に合った資産配分を維持する、(3) 暴落時の行動ルールを事前に決めておく、の 3 つです。

暴落を恐れて投資しないことこそ、長期的には最大のリスクです。インフレによる現金の目減りは確実に起きますが、暴落からの回復は歴史が証明しています。投資のリスク管理書も参考になります。

ネクストアクション - 暴落対策を準備する

今すぐ、暴落時の行動ルールを書き出しましょう。「20% 下落しても売らない」「30% 下落したら追加投資する」「毎月の積立は相場に関係なく継続する」など、具体的なルールを決めておきます。暴落が起きてから考えるのでは遅く、冷静な判断ができません。

当サイトのシミュレーターで、暴落を経験しても長期で積み立てた場合の最終資産額を確認してみてください。歴史が示すように、時間は投資家の最大の味方です。