流動性リスクとは
流動性リスクは、保有する資産を売りたいときに買い手が見つからない、あるいは大幅に値下げしなければ売れないリスクを指します。上場株式は取引所で即座に売買できるため流動性が高い一方、不動産や未上場株式、一部の債券は売却に数週間から数ヶ月かかることがあります。流動性の低い資産は、緊急時に現金化できないという実務上の大きなリスクを抱えています。
資産クラス別の流動性
流動性の高い順に並べると、現金・預金 > 国債 > 大型株 > 社債 > 小型株 > REIT > 不動産 > 未上場株式 > ヘッジファンド、となります。同じ株式でも、日経225銘柄のような大型株は1日に数十億円の売買が成立しますが、新興市場の小型株は1日の出来高が数百万円に満たないこともあります。出来高が少ない銘柄で大量に売ろうとすると、自分の売り注文で価格が大きく下がる「マーケットインパクト」が発生します。
流動性リスクへの対処
流動性リスクを管理する基本は、ポートフォリオの一定割合を流動性の高い資産で保持することです。生活費の6ヶ月分以上を現金や短期国債で確保し、残りを流動性の低い資産に配分するのが一般的な目安です。また、流動性の低い資産には「流動性プレミアム」として追加リターンが期待できるため、長期投資家にとっては流動性リスクを意図的に取ることが合理的な場合もあります。 リスク管理の実践的な手法は専門書でも詳しく解説されています