毎日 160 円 × 365 日 = 年間 58,400 円

学校帰りや部活の後に自販機でジュースを 1 本買う。160 円。大した金額ではありません。でも、これを毎日続けると年間 58,400 円。月額に換算すると約 4,867 円。Netflix のスタンダードプラン (月 1,490 円) の 3 倍以上です。

10 年続けると 584,000 円。30 年続けると 1,752,000 円。約 175 万円です。「たった 160 円」が 30 年で 175 万円になる。これだけでも驚きですが、複利を使うとさらに衝撃的な数字が出てきます。

年間 58,400 円を投資に回していたら

毎月 4,867 円 (年間 58,400 円) を年利 5% で 30 年間積み立てると、約 406 万円になります。元本 175 万円に対して、運用益は約 231 万円。年利 7% なら約 593 万円。元本の 3.4 倍です。自販機のジュースを水筒に替えるだけで、30 年後に 400〜600 万円の差が生まれる計算です。

もちろん「毎日ジュースを我慢しろ」という話ではありません。暑い日に冷たいジュースを飲む幸せには価値があります。でも、週 7 回を週 3 回に減らすだけでも、年間約 25,000 円の節約になり、30 年で約 170〜250 万円の差になります。

「ラテファクター」という考え方

アメリカの資産アドバイザー、デヴィッド・バックが提唱した「ラテファクター」という概念があります。毎日のカフェラテ 1 杯 (約 500 円) のような小さな支出が、長期的には巨額の機会損失になるという考え方です。自販機のジュースも同じです。1 回の金額は小さくても、頻度が高い支出は複利で計算すると驚くほど大きなコストになります。 おしゃれな水筒を 1 つ買えば、自販機代の節約がすぐに始められます。

大事なのは「意識すること」

この記事の目的は「ジュースを買うな」ではありません。「160 円の本当のコストを知った上で、自分で判断する」ことです。160 円は 30 年後の約 700 円分の価値がある (年利 5% の場合)。その 700 円を払ってでも今ジュースを飲みたいなら、それは正しい判断です。でも、何も考えずに毎日 160 円を使い続けるのは、知らないうちに将来の自分から 600 万円を奪っているのと同じです。お金の使い方に「正解」はありませんが、「知った上で使う」と「知らずに使う」では、30 年後の結果が全く違います。