元本保全とは
元本保全 (Capital Preservation) は、投資元本の減少を最小限に抑えることを最優先する運用方針です。リターンの最大化ではなく、損失の回避を第一目標とします。バフェットの投資ルール「第1条: 絶対に損をするな。第2条: 第1条を忘れるな」は、元本保全の重要性を端的に表しています。
元本保全が最優先になる局面
元本保全が特に重要になるのは、(1) 退職直前・直後で資産の取り崩しが始まる時期、(2) 住宅購入や教育費など近い将来に確実に必要な資金、(3) すでに十分な資産があり追加リターンの限界効用が低い場合、(4) 事業資金や緊急資金など損失が許容できない資金です。これらの資金を株式市場のリスクにさらすことは、期待リターンに見合わないリスクを取ることになります。
元本保全の手段
最も確実な手段は、預金保険の対象となる銀行預金 (1,000万円まで) と個人向け国債 (変動10年) です。短期の国債ファンドや MMF (マネー・マーケット・ファンド) も元本保全に適しています。物価連動国債はインフレからも元本を守ります。元本保全と資産成長は両立しにくいため、資金の性質に応じて「守る資金」と「増やす資金」を明確に分けることが合理的です。