双子の投資実験

双子の A と B がいます。2 人とも同じ能力、同じ収入。違いは投資を始めた時期だけです。A は 18 歳から毎月 2 万円を年利 7% で積み立て、28 歳でやめました (10 年間、元本 240 万円)。B は 28 歳から毎月 2 万円を年利 7% で積み立て、60 歳まで続けました (32 年間、元本 768 万円)。60 歳時点で、どちらの資産が多いでしょうか。

A の結果: 元本 240 万円 → 約 2,893 万円

A は 18〜28 歳の 10 年間で約 346 万円を積み上げました (元本 240 万円 + 運用益 106 万円)。その後 32 年間、追加投資ゼロで放置。346 万円 × (1.07)^32 ≒ 約 2,893 万円。28 歳以降は 1 円も追加していないのに、複利だけで 346 万円が 2,893 万円に成長しました。

B の結果: 元本 768 万円 → 約 2,757 万円

B は 28〜60 歳の 32 年間、毎月 2 万円をコツコツ積み立てました。元本は 768 万円。年利 7% の複利で、60 歳時点の資産は約 2,757 万円。A より元本が 528 万円も多いのに、最終資産は A の方が約 136 万円多い。

A は 10 年しか投資していない。B は 32 年間投資し続けた。それでも A が勝つ。この結果は多くの人の直感に反します。でも複利の数学では、「いくら投資したか」より「いつ始めたか」の方が重要なのです。A の 240 万円は 42 年間複利で働き、B の 768 万円は最長でも 32 年間しか複利で働いていない。この 10 年の差が、528 万円の元本差を逆転させました。 資産形成の入門書を読むと、早期投資の威力がもっと具体的に分かります。

「今日が人生で一番若い日」

この双子の実験が教えてくれるのは、「投資で最も大切なのは金額ではなく時間」ということです。月 2 万円を 18 歳から始めた人は、月 2 万円を 28 歳から始めた人に、32 年間の努力でも追いつけない。中学生の今すぐ投資する必要はありませんが、「お金は早く働かせるほど有利」という事実を知っておくことには、計り知れない価値があります。今日が人生で一番若い日。複利の時計は、今この瞬間も動いています。