株式プレミアムパズルとは
1985年にメーラとプレスコットが提起したこの謎は、米国株式が過去100年以上にわたり国債を年平均6-7%も上回るリターンを出し続けている事実が、合理的な投資家を前提とする標準的な経済モデルでは説明できないというものです。このリスクプレミアムを正当化するには、投資家が現実離れしたレベルのリスク回避度を持っている必要があります。
なぜパズルなのか
株式のボラティリティ (年率約15-20%) を考慮しても、6-7%のプレミアムは「リスクへの対価」としては大きすぎます。合理的な投資家なら、この高いプレミアムに引き寄せられて株式に資金を移し、プレミアムは縮小するはずです。しかし実際にはプレミアムは持続しています。行動経済学は、損失回避バイアスや近視眼的な評価 (短期の損失を過度に恐れる) がこのパズルの一因だと説明しています。
個人投資家への示唆
株式プレミアムパズルは、長期投資家にとって朗報です。多くの投資家が短期的な損失を恐れて株式を避けるからこそ、忍耐強く保有し続ける投資家に高いプレミアムが支払われるのです。このプレミアムが将来も持続する保証はありませんが、人間の損失回避バイアスが消えない限り、株式が債券を上回るリターンを提供し続ける構造的な理由は残ります。 投資理論の古典的名著で株式プレミアムの本質を学べます