自国バイアスとは
自国バイアス (Home Country Bias) は、投資家が自国の株式や債券に不合理なほど高い比率を配分する傾向です。日本の株式市場は世界の時価総額の約5-6%を占めるに過ぎませんが、日本の個人投資家のポートフォリオでは日本株が50%以上を占めることが珍しくありません。米国でも同様で、米国株が世界の約60%を占めるにもかかわらず、米国投資家は80%以上を自国株に配分しています。
なぜ自国に偏るのか
自国バイアスの原因は複合的です。自国企業のほうが情報を得やすい (情報の非対称性)、自国通貨建てで為替リスクがない (通貨リスク回避)、馴染みのある企業に安心感がある (親近感バイアス)、海外投資の手数料が高い (取引コスト) などが挙げられます。しかし、情報アクセスの改善と低コストの国際インデックスファンドの普及により、これらの障壁は大幅に低下しています。
自国バイアスの代償
日本株だけに投資していた場合、1990年のバブル崩壊から30年以上にわたり元本を回復できませんでした。同期間に世界株式は大きく成長しています。自国バイアスは分散効果を損ない、特定の国の経済リスクに過度にさらされることを意味します。全世界株式インデックスファンド1本で、自国バイアスを解消しつつ適切な国際分散が実現できます。