オーバーナイトリスクとは
オーバーナイトリスクは、取引時間外に発生するイベント (決算発表、地政学リスク、自然災害、政策変更など) により、翌営業日の始値が前日終値から大きく乖離するリスクです。日本市場は15時に閉まりますが、その後に米国市場の動向、企業の決算発表、国際的な事件が発生する可能性があります。ストップロス注文を設定していても、始値がストップ価格を飛び越えて約定する「ギャップダウン」が発生します。
ギャップの実例
2020年3月のコロナショックでは、週末を挟んで月曜日の始値が金曜日の終値から5-10%下落する「窓開け」が複数回発生しました。個別銘柄では、決算発表後に20-30%のギャップダウンが起きることも珍しくありません。ストップロスを1,000円に設定していても、始値が800円で始まれば800円で約定し、想定以上の損失が発生します。
対策
オーバーナイトリスクを完全に排除することはできませんが、軽減する方法はあります。ポジションサイズを適切に管理し、1銘柄に資産の5%以上を集中させないことが基本です。決算発表前にポジションを縮小する、重要な経済指標の発表前にレバレッジを下げるなどの対応も有効です。長期投資家にとっては、オーバーナイトリスクは短期的なノイズであり、分散されたポートフォリオで吸収できるレベルに抑えることが重要です。