なぜ複利は「人類最大の発明」と呼ばれるのか
アインシュタインが「複利は人類最大の発明」と述べたとされる逸話は出典が不確かですが、複利の威力は数学的に疑いようがありません。年利7%で運用した場合、100万円は10年後に約197万円、20年後に約387万円、30年後に約761万円になります。最初の10年で97万円しか増えなかった資産が、最後の10年では374万円も増えます。これが複利の本質 - 時間が経つほど成長が加速する指数関数的な増加です。
複利の力を最大化する3つの要素
複利の効果を決定する要素は「元本」「利率」「時間」の3つです。このうち最も影響が大きいのは時間です。20歳から月3万円を年利5%で積み立てると、60歳時点で約4,580万円になります。同じ条件で30歳から始めると約2,500万円、40歳からだと約1,240万円です。たった10年の差が最終的な資産を2倍近く変えます。「投資を始める最良の時期は20年前、次に良い時期は今日」という格言は、複利の数学が裏付けています。
複利の力を殺す3つの敵
複利の成長を阻害する最大の敵は、手数料、税金、インフレです。年利7%の運用でも、信託報酬1.5%を差し引くと実質5.5%になり、30年後の資産は761万円から498万円に減少します。さらに運用益に20%課税されると実質利回りはさらに低下します。インフレ率2%を考慮すると、実質的な購買力の成長はさらに控えめです。複利の力を最大限に活かすには、低コストのインデックスファンドを非課税口座 (NISA、iDeCo) で長期保有することが最も合理的な戦略です。 複利の威力を実感できる投資書は数多く出版されています