115の法則とは

115の法則は、投資元本が3倍になるまでのおおよその年数を「115 ÷ 年利率 (%)」で求める簡易計算法です。72の法則が2倍になる年数を求めるのに対し、115の法則は3倍を目標にした場合の時間軸を直感的に把握できます。たとえば年利5%で運用すると、115 ÷ 5 = 23年で元本が約3倍になります。

72の法則との関係

72の法則で2倍になる年数を求め、115の法則で3倍になる年数を求めると、その差が「2倍から3倍に成長するのに追加で必要な年数」になります。年利5%の場合、2倍まで約14.4年、3倍まで約23年なので、2倍に達してからさらに8.6年で3倍に届きます。複利の加速効果により、2倍目より3倍目のほうが短い期間で到達する点が重要です。

この法則は ln(3) / ln(2) ≈ 1.585 という数学的関係に基づいています。72 × 1.585 ≈ 114.1 を切りよく115に丸めたものです。年利1-10%の範囲では実際の複利計算との誤差が1年以内に収まるため、実用上十分な精度があります。

実務での活用法

退職後の資産計画で「現在の資産を3倍にしたい」という目標を立てる際、115の法則は即座に必要な運用期間を教えてくれます。年利3%なら約38年、年利7%なら約16年です。逆に「20年で3倍にしたい」なら、115 ÷ 20 = 5.75%の年利が必要だと分かります。 複利の仕組みを体系的に学べる書籍も参考になります