10 万円の使い道、2 つのシナリオ

夏休みに頑張ってバイトして稼いだ 10 万円。使い道は大きく 2 つあります。シナリオ A: 欲しかったスニーカー、ゲームソフト、友達との旅行に全部使う。シナリオ B: 半分の 5 万円を使って、残り 5 万円を投資に回す。どちらが正解かは人それぞれですが、「数字の差」だけは計算できます。

10 万円を年利 5% で 40 年放置すると

10 万円を年利 5% で 40 年間運用すると、10 × (1.05)^40 ≒ 約 70.4 万円になります。元本 10 万円が 7 倍です。何もしなくていい。ただ放置するだけ。40 年は長く感じますが、16 歳の高校生が 56 歳になるまでの期間です。定年前に 70 万円が手に入ります。

年利 7% (世界株式の長期平均に近い水準) なら、10 × (1.07)^40 ≒ 約 149.7 万円。約 15 倍です。10 万円が 150 万円になる。しかも、この間に追加で 1 円も入れていません。最初の 10 万円だけです。

「たった 10 万円」の本当の価値

16 歳の 10 万円と 56 歳の 10 万円は、同じ 10 万円でも価値が全く違います。16 歳の 10 万円には「40 年間の複利の時間」がついています。56 歳の 10 万円には、もう時間がありません。これを経済学では「お金の時間価値」と呼びます。若いときのお金ほど、複利で増やせる時間が長いから価値が高い。

だからといって「全部投資しろ」という話ではありません。友達との思い出や、好きなものを買う喜びにもお金では測れない価値があります。大事なのは「使ったお金の将来価値を知った上で、自分で選ぶ」ことです。知らずに使うのと、知った上で使うのでは、同じ行動でも意味が違います。 お金の増やし方の本を 1 冊読めば、お金の時間価値がもっと具体的に分かります。

毎年の夏バイト代を投資したら

もし高校 3 年間、毎年夏に 10 万円を稼いで全額投資したらどうなるか。16 歳で 10 万円、17 歳で 10 万円、18 歳で 10 万円。合計 30 万円を年利 5% で 56 歳まで運用すると、約 180 万円になります。30 万円が 6 倍。年利 7% なら約 380 万円。30 万円が 12 倍以上です。高校時代のバイト代 30 万円が、老後の生活費 1 年分以上になる。これが「若さ × 複利」の威力です。