資本循環とは
資本循環 (Capital Cycle) は、マラソン・アセット・マネジメントが体系化した投資フレームワークです。ある業界の利益率が高まると、高いリターンに引き寄せられて新規参入や設備投資が増加します。やがて供給が需要を上回り、価格競争が激化して利益率が低下します。利益率が低下すると投資が減り、供給が絞られ、再び利益率が回復します。この循環が繰り返されます。
資本循環の投資への応用
資本循環の視点では、業界の設備投資動向が最も重要なシグナルです。設備投資が急増している業界は、数年後に供給過剰に陥る可能性が高く、投資を避けるべきです。逆に、長期間の不況で設備投資が激減し、企業の撤退が相次いでいる業界は、供給が絞られて利益率が回復する転換点に近い可能性があります。
具体例
半導体業界は資本循環の典型です。需要増加で半導体価格が上昇すると、各社が巨額の設備投資を行います。2-3年後に新工場が稼働すると供給過剰になり、価格が急落します。シェールオイル革命後の原油市場も同様で、高油価が大量の開発投資を誘発し、供給過剰で2014-2016年に原油価格が暴落しました。資本循環を理解することで、「みんなが投資しているときに慎重になり、みんなが撤退しているときに投資する」逆張りの根拠が得られます。