PEGレシオとは
PEGレシオ (Price/Earnings to Growth Ratio) は、PER を予想利益成長率 (%) で割った値です。PER が30倍でも、利益成長率が30%なら PEG は1.0です。伝説的ファンドマネージャーのピーター・リンチが著書で広めた指標で、「PER が高くても成長率が高ければ割安」という直感を数値化したものです。一般に PEG が1.0以下なら割安、2.0以上なら割高と判断されます。
PERだけでは見えないもの
PER 15倍の企業Aと PER 30倍の企業Bがあるとき、PER だけ見れば A が割安です。しかし A の利益成長率が5%、B の成長率が40%なら、PEG は A が3.0、B が0.75となり、B のほうが成長を考慮すると割安です。高成長企業は高い PER が正当化されますが、どこまでの PER が妥当かを判断する際に PEG は有用な基準を提供します。
PEGの限界
PEG の最大の弱点は、分母の「成長率」が予想値であり不確実な点です。アナリスト予想の成長率が実現しなければ、PEG に基づく判断は誤りになります。また、成長率がゼロやマイナスの企業には適用できません。利益が赤字の企業にも使えません。PEG は成長株のスクリーニングツールとして有用ですが、最終的な投資判断は事業の質、競争優位性、経営陣の能力など定性的な分析と組み合わせるべきです。