リスクバジェッティングとは
リスクバジェッティングは、ポートフォリオの総リスク量を「予算」として設定し、各資産クラスにリスクを配分する手法です。従来の資産配分は金額ベース (株式 60%、債券 40%) で考えますが、リスクバジェッティングはリスク貢献度ベースで考えます。株式 60% / 債券 40%のポートフォリオでは、リスクの約 90%が株式から来ています。金額では分散しているように見えても、リスクは株式に集中しているのです。
リスクパリティとの関係
リスクバジェッティングの代表的な応用が「リスクパリティ」戦略です。各資産クラスのリスク貢献度を均等にする配分で、株式のボラティリティが債券の 3 倍なら、債券を株式の 3 倍保有します。結果として株式 25% / 債券 75%のような配分になりますが、リスクは均等に分散されます。レイ・ダリオのブリッジウォーター・アソシエイツが運用する「オールウェザー」ファンドはこの考え方に基づいています。
個人投資家への応用
厳密なリスクバジェッティングには高度な計算が必要ですが、考え方自体は個人投資家にも有用です。「株式 60% / 債券 40%」と聞くと分散されている印象を受けますが、リスクの 9 割が株式に依存していると知れば、本当に自分のリスク許容度に合っているか再考するきっかけになります。債券の比率を増やすか、株式の中でも低ボラティリティ銘柄を選ぶことで、リスクの偏りを緩和できます。