利回りスプレッドとは

利回りスプレッドは、2つの債券の利回りの差をベーシスポイント (bp、1bp = 0.01%) で表したものです。最も注目されるのは、社債国債のスプレッド (クレジットスプレッド) と、長期国債と短期国債のスプレッド (タームスプレッド) です。社債の利回りが3.5%、同期間の国債が2.0%なら、クレジットスプレッドは150bp です。

スプレッドが語る市場心理

クレジットスプレッドは市場のリスク認識のバロメーターです。景気が好調で企業の信用力に不安がないとき、スプレッドは縮小します (投資家がリスクを軽視)。景気後退の懸念が高まると、スプレッドは急拡大します (投資家がリスクプレミアムを要求)。2008年の金融危機では、投資適格社債のスプレッドが通常の100-150bp から600bp 以上に急拡大しました。スプレッドの急拡大は、株式市場の暴落に先行することがあります。

投資判断への活用

スプレッドが歴史的に見て極端に縮小しているときは、市場がリスクを過小評価している可能性があり、慎重な姿勢が求められます。逆にスプレッドが極端に拡大しているときは、社債が過度に売られている可能性があり、投資機会になりえます。ただし、スプレッドの拡大が実際のデフォルト増加を正しく織り込んでいる場合もあるため、企業の財務状況を個別に確認することが不可欠です。 債券投資の実践的な知識は専門書で体系的に学べます