マクドナルドのドライブスルーに並ぶ億万長者
ウォーレン・バフェットの資産は 1,440 億ドル (約 15 兆円) を超えます。世界で 5 本の指に入る大富豪です。そんな彼の毎朝のルーティンは、自宅からオフィスに向かう途中でマクドナルドのドライブスルーに寄ること。注文するのは、ソーセージマフィン (2.61 ドル)、ソーセージエッグチーズマフィン (3.17 ドル)、ベーコンエッグチーズビスケット (3.17 ドル) のどれか。その日の気分と、妻が車に入れてくれた小銭の額で決めるそうです。
15 兆円の資産を持つ人が、朝食に 500 円も使わない。高級ホテルのルームサービスでも、ミシュランの朝食でもなく、マクドナルド。これは単なるケチではありません。バフェットは「複利の思考」で生きているのです。
バフェットが見ている「本当の値段」
バフェットはかつてこう語っています。「私にとって 1 ドルは将来の 10 ドルだ。だから 1 ドルを使うときは 10 ドルを使う気持ちになる」。これは複利の本質を突いた言葉です。年利 10% で運用すれば、1 ドルは約 25 年で 10 ドルになります。バフェットの目には、3.17 ドルの朝食が「将来の 31.7 ドル」に見えているのです。
もし毎朝 3.17 ドルの朝食を 30 ドルの高級朝食に変えたら、差額は 1 日約 27 ドル (約 4,000 円)。年間で約 146 万円。この 146 万円を年利 10% で 25 年運用すると約 1,580 万円です。朝食のグレードを上げるだけで、25 年後に 1,580 万円を失う。バフェットはこの計算が瞬時にできるから、マクドナルドを選ぶのです。
倹約は「我慢」ではなく「選択」
バフェットの倹約は、お金がないからではありません。15 兆円あれば毎朝フルコースを食べても一生困りません。彼が倹約するのは、「お金を使わないこと」自体に価値を感じているからです。使わなかったお金は投資に回り、複利で増え続ける。バフェットにとって、お金を使わないことは「未来の自分への投資」なのです。バフェットの投資哲学を解説した本を読むと、倹約と投資の関係がさらに深く理解できます。
私たちがバフェットのように 15 兆円を持つことはないでしょう。でも、「1 円を使うとき、それが将来いくらになるかを考える」という習慣は誰でも真似できます。毎朝のコンビニコーヒー 150 円を水筒に変えるだけで、年間 54,750 円の節約。これを年利 5% で 30 年運用すれば約 385 万円です。バフェットの朝食の話は、「小さな節約 × 複利 × 長い時間 = 大きな資産」という方程式を、世界一の投資家が自ら実践している証拠です。