毎日 100 円、10 年間でいくら貯まる?

毎日 100 円を貯金箱に入れる。シンプルで誰でもできる貯金法です。1 年で 36,500 円、5 年で 182,500 円、10 年で 365,000 円。10 年間コツコツ続ければ 36 万 5,000 円です。旅行に行ったり、ちょっとした家電を買ったりできる金額です。

でも、この 36 万 5,000 円は「増えた」のではなく「貯まった」だけです。100 円玉を 3,650 枚、箱に入れただけ。1 枚目の 100 円も 3,650 枚目の 100 円も、同じ 100 円のままです。貯金箱には複利の魔法がかかりません。

同じ 100 円を投資信託に入れたら

毎日 100 円 (月約 3,000 円) を年利 5% のインデックスファンドに積み立てた場合、10 年後は約 46 万 6,000 円になります。貯金箱の 36 万 5,000 円と比べて約 10 万円多い。この 10 万円は、あなたが何もしなくても「お金が働いて」稼いでくれた分です。

10 万円の差は「まあまあ」に感じるかもしれません。しかし、期間を延ばすと差は急激に開きます。20 年後は貯金箱が 73 万円に対して投資信託は約 123 万円 (差額 50 万円)。30 年後は貯金箱が 109.5 万円に対して投資信託は約 250 万円 (差額 140 万円) です。毎日たった 100 円の積立でも、30 年の複利で 140 万円の差が生まれます。

貯金箱にもメリットはある

投資信託が有利なのは数字の上では明らかですが、貯金箱にもメリットがあります。第一に、「貯める習慣」を身につけるのに最適です。特に子どもや、これまで貯金の習慣がなかった人にとって、毎日 100 円を箱に入れる行為は「お金を貯める」感覚を体に覚えさせてくれます。

第二に、元本割れのリスクがゼロです。投資信託は短期的に値下がりすることがあります。100 円が 90 円になる日もあります。貯金箱の 100 円は永遠に 100 円です (インフレで実質価値は下がりますが、額面は減りません)。第三に、いつでも使えます。投資信託は売却に数日かかりますが、貯金箱は蓋を開ければすぐに使えます。おしゃれな貯金箱をデスクに置いておくと、貯金のモチベーションが上がります。

おすすめは「貯金箱 + 投資信託」の二刀流

貯金箱か投資信託かの二者択一ではなく、両方使うのがおすすめです。貯金箱には「すぐ使えるお金」を貯め、投資信託には「10 年以上使わないお金」を積み立てる。たとえば毎日 100 円を貯金箱に、毎月 3,000 円を NISA の投資信託に。貯金箱が 10 万円貯まったら銀行に入金し、そのうち半分を投資信託に移す、というルールを作るのも良い方法です。大切なのは「貯める仕組み」を作ること。貯金箱で習慣を作り、投資信託で複利の力を借りる。この二刀流が、無理なく資産を増やす現実的な方法です。