答え: 7 万 2,000 年

いきなり答えを言います。年利 0.001% の普通預金で 100 万円が 200 万円になるまで、約 72,000 年かかります。72 の法則 (72 ÷ 金利 = 2 倍になる年数) で計算すると、72 ÷ 0.001 = 72,000 年。ホモ・サピエンスが誕生してから約 30 万年ですから、人類の歴史の 4 分の 1 に相当する時間です。

7 万 2,000 年前、日本列島にはまだ人が住んでいませんでした。ネアンデルタール人がヨーロッパで暮らしていた時代です。もしネアンデルタール人が 100 万円を年利 0.001% で預金していたとしても、2026 年の今、まだ 2 倍になっていません。これが超低金利の現実です。

金利別の「2 倍になる年数」を比べてみよう

金利が変わると、2 倍になる年数は劇的に変わります。普通預金 0.001% → 72,000 年。定期預金 0.1% → 720 年。個人向け国債 0.5% → 144 年。インデックスファンド 5% → 約 14 年。株式の長期平均 7% → 約 10 年。普通預金と株式インデックスでは、2 倍になるスピードが 7,000 倍以上違います。

もちろん、株式には値下がりリスクがあり、預金にはありません。でも、「72,000 年待てば 2 倍になる」という預金の安全性に、どれほどの価値があるでしょうか。人生は長くても 100 年。72,000 年待てる人はいません。資産形成の入門書を読むと、預金以外の選択肢が具体的に分かります。

預金は「増やす場所」ではなく「置いておく場所」

預金が悪いわけではありません。生活費の 3〜6 か月分を普通預金に置いておくのは、家計の安全網として重要です。急な出費や収入の途絶えに備える「緊急資金」は、すぐに引き出せる預金が最適です。

問題は、緊急資金を超える余剰資金まで預金に入れっぱなしにすることです。100 万円の余剰資金を預金に 30 年置いても、利息は約 300 円。同じ 100 万円を年利 5% で 30 年運用すれば約 432 万円。差は 331 万円です。預金は「お金を守る場所」、投資は「お金を増やす場所」。役割を分けて使い分けるのが、複利を味方につける基本戦略です。