雪だるま式返済法の仕組み
雪だるま式返済法 (Debt Snowball) は、ファイナンシャルプランナーのデイブ・ラムジーが提唱した借金返済戦略です。複数の借金がある場合、金利の高低に関わらず残高が最も少ないものから集中的に返済します。1つ完済するたびに、その返済に充てていた金額を次に残高の少ない借金に上乗せします。雪だるまが転がるほど大きくなるように、返済額が加速度的に増えていきます。
数学的には非合理、心理的には合理的
数学的に最も利息を節約できるのは、金利の高い借金から返済する「雪崩式 (Debt Avalanche)」です。しかし行動経済学の研究では、雪だるま式のほうが完済率が高いことが示されています。小さな借金を1つ完済するたびに達成感が得られ、返済を続けるモチベーションが維持されるためです。たとえばカードローン3万円、自動車ローン50万円、教育ローン200万円がある場合、まず3万円を完済する「小さな勝利」が心理的な推進力になります。
実践のポイント
雪だるま式を始める前に、全借金の残高・金利・最低返済額を一覧にします。最低返済額は全借金に対して支払いつつ、余剰資金を最小残高の借金に集中させます。ただし、金利差が極端に大きい場合 (例: カードローン15%と住宅ローン1%) は、高金利の借金を優先する雪崩式のほうが合理的です。自分の性格に合った方法を選ぶことが、完済への最短ルートです。