高額当選者の 7 割が破産するという現実

アメリカの調査によると、宝くじの高額当選者の約 70% が 5〜10 年以内に破産するそうです。数億円を手にしたのに、なぜ破産するのか。理由はシンプルで、「大金を手にした人は、大金を使う生活に慣れてしまう」からです。3 億円あれば何でも買えると思い、高級車、豪邸、ブランド品、海外旅行を繰り返す。気づいたときには残高がゼロ。しかも、一度上げた生活水準は簡単には下げられません。

3 億円を年間 3,000 万円ずつ使うと 10 年で消える

3 億円を毎年 3,000 万円ずつ使うと、単純計算で 10 年で底をつきます。月 250 万円の生活。タワマンの家賃 50 万円、高級車のリース 30 万円、外食・旅行 50 万円、ブランド品 30 万円、交際費 40 万円、その他 50 万円。「3 億円もあるから大丈夫」と思っていると、あっという間です。

複利で運用すれば「一生使い切れない」

同じ 3 億円を年利 5% で運用した場合、年間の運用益は 1,500 万円 (税引き後約 1,200 万円)。月 100 万円を使っても、元本の 3 億円はほぼ減りません。利息だけで生活できるからです。しかも、使い切れなかった利息は元本に加わり、翌年はさらに多くの利息を生みます。複利の好循環です。

年間 1,200 万円 (月 100 万円) の生活は、十分に豊かです。都心の広いマンション、年に数回の海外旅行、好きなレストランでの食事。贅沢を我慢しているわけではなく、「元本を減らさない範囲で贅沢する」だけ。この違いが、10 年で破産する人と一生豊かに暮らせる人を分けます。宝くじと確率の本を読むと、当選確率の現実と、当選後の資産管理の重要性が分かります。

3 億円がなくても同じ原則が使える

宝くじに当たらなくても、この原則は同じです。退職金 2,000 万円を受け取ったとき、遺産を相続したとき、ボーナスが入ったとき。まとまったお金を手にしたら、「全部使う」のではなく「運用して利息で暮らす」発想を持つ。元本を守り、複利に働いてもらう。3 億円の当選者が破産する話は、「お金は持っているだけでは守れない。複利という仕組みに乗せて初めて守れる」という教訓を教えてくれます。